ディーゼルエンジンの運転状態を煙の色で判断する
ディーゼル発電機セットのディーゼルエンジンが作動しているとき、燃料はシリンダー内で燃焼し、排気煙を生成し、それは排気管を通して大気中に放出されます。ディーゼルエンジンが正常に作動し、燃料が完全に燃焼している場合、排気煙には主に水蒸気（H2O）、二酸化炭素（CO2）、窒素（N2）が含まれ、排気煙は一般に薄い灰色になります。燃料の燃焼が不完全な場合やディーゼルエンジンが正常に作動していない場合、排気煙に炭化水素（HC）、一酸化炭素（CO）、窒素酸化物（NOx）、炭素粒子が含まれている可能性があり、排気煙の色は次のようになります。白、黒または青。エンジンの煙の色は、燃料の燃焼状態とエンジンの運転状態を反映している可能性があります。したがって、
1. 黒い煙
排気ガス中の黒煙には、主に不完全燃焼の燃料となる炭素粒子が含まれています。
黒煙の一般的な原因：
•空気清浄機の詰まり
•損傷したインジェクター
•曲がったインジェクターノズル
•インジェクターのタイミングが正しくない
•エア、燃料、またはオイルフィルターの詰まり
•損傷したインジェクションポンプ
•破損/詰まったegrクーラー
•損傷したターボチャージャー
•損傷したインタークーラー
•エンジンに燃料を補給しすぎる
•温度に対するディーゼル燃料の誤った混合
•シリンダーヘッドのバルブのひび割れまたは詰まり
•不適切なバルブクリアランス
•ピストンリングの損傷による低圧縮
•過剰なエンジンスラッジの蓄積
黒煙を排出するディーゼルエンジンの場合、技術者は、高圧オイルポンプを検査し、シリンダーの圧縮圧力を確認し、空気入口を清掃し、前進角度を調整した後、対応する調整を行うことで問題を解決できます。
2. 白い煙
排気ガス中の白煙には、主に、十分に霧化されて燃焼されていない燃料粒子または水蒸気が含まれています。
白煙の一般的な原因：
•損傷したインジェクター
•噴射タイミングの誤り
•クランクシャフトのキー溝の損傷
•タイミングギアの損傷
•低シリンダー圧縮
•損傷したリングまたはシリンダーライナー
•ディーゼル燃料に混合された水（ひびの入ったヘッドスモークケット、シリンダーヘッドまたはブロック）
•損傷した燃料ライン
•燃料ポンプへの燃料圧力が低い
•燃料ポンプのタイミングの損傷または不正確
コールドスタートの場合、エンジンから白煙が出ることがありますので、暖機後に消えれば正常と判断してください。エンジンがすでに正常に作動しているのに白煙がまだ出ている場合は、故障です。ラジエーター内の冷却液をチェックする必要があります。また、すべてのシリンダーが正常に機能しているかどうか、および油水分離器の水が多すぎるかどうかもチェックする必要があります。
3. 青い煙
排気ガスの青い煙は、主に燃焼室での過燃焼の結果です。
青い煙の一般的な原因：
•ピストンリングの損傷または摩耗
•シリンダーの損傷または摩耗
•ガイドの損傷または摩耗
•ステムシールの損傷または摩耗
•エンジンへのオイルの過剰充填
•リフトポンプの損傷
•燃料とオイルの混合
•シリンダー釉薬の燃焼
•オイルのグレードが間違っている
一般的に、エンジンが温かいときに煙を排出するエンジンを検査する必要があり、低速、中速、高速、加速のプロセスで煙の色の変化または切り替えを分析する必要があります。煙の色に関係なく、それはあなたが無視すべきものではありません。適切に作動し、維持されているディーゼルエンジンは、目に見える煙を出さないはずです。過度の煙が発生した場合は、すぐにエンジンを停止してください。熱や負荷が増えると、エンジンがさらに損傷する可能性があります。
